アーキテクチャ

アーキテクチャ (architecture) は「建築」を意味します。リチャード・ソール・ワーマンの「情報アーキテクチャ」提唱以降は、ソフトウェアやウェブに対しても用いられるようになりました。主にウェブサイトの設計や構造を指してアーキテクチャと呼びます。アーキテクチャをデザインする人をアーキテクト (architect) と呼びます。情報アーキテクチャをデザインする人が情報アーキテクト (IA: Information Architect) です。

物質空間において人々が「建築」の中で暮らしているように、情報空間において人々はiPhone、Twitter、Facebook、Googleといった「アーキテクチャ」の中で暮らしています。いわば、それらは物質空間における「建築」に該当するものです。

物質空間における「建築」が集まって「都市」を形成します。情報空間において「都市」に近いのは「iPhoneとそのアプリ群」や「Twitterと連携アプリ群」などの集合でしょう。では、物質空間における「国土」に対応するものはあるのでしょうか。いまのところ明瞭ではありません。情報空間は物質空間の国土や国家に縛られていませんから。情報空間に「国土」や「国土計画」が無いことの是非は、今後の議題になるかもしれません。

物質空間の建築は使いながら作り直すことはできませんが、情報空間のアーキテクチャならユーザーへのサービス提供を中断せずに開発を続けることができます。この性質を最大限に活かすためには、断続的に行われる「開発プロジェクト」から定常的に行われる「開発ルーチン」へ「ウェブ開発観を変える必要があります。「アジャイル」はそのための手法であり、思想です。

建築は原寸大でプロトタイプを立てて設計することが難しい設計対象です。しかし、情報空間のアーキテクチャは簡単にプロトタイプを作成して実際に使ってみることができます。デザインの方法において建築に倣うだけではなく、超えて行く必要があります。情報アーキテクチャ固有のデザイン方法論が必要です。

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